無意識さんの部屋

大嶋信頼先生の本、ブログ、動画にて精進中。無意識さんから受け取ったメッセージを綴っていければと思います。

「今を生きること」と無意識さん・その1

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このところ、君は、それこそ、今までに何度も何度も、味わったことのある苦痛を、ああ、またなのか、と、まだこんなことが続くのかと、そんなふうに、うんざりした気持ちで味わいながら、すごしていたわけなんだけどね

 

そんな苦しみの最中だからこそ、君は、いつもにも増して、いや、これまでに、本当のことを言って、そんな頻度では唱えたことがないくらい、自分に必要と思われる、言葉や、遺伝子コードを唱え続けたわけなんだね

 

もう、それ以外になす術がないと

 

これまでだって、君はこんな苦しみを嫌というほど経験してきてね、だけど、君がありとあらゆる手を尽くして探した救いの道は、思ったほどに君を助けてはくれなかったわけなんだね

 

だからね、今はこうして、唱えるしかないんだと

 

そんな風に思いながら、君は、ずっと、ずっと辛抱強く、唱え続けていたわけなんだね

 

そしてね、苦しいけれど、つらいけれど、いや、こんな窮地に立たされたからこそ、君は、それだけ長い間、そしてそんなにもたくさん唱えることができた

 

そんな風にも思ったわけなんだね

 

まあ、そういう状況に陥るということについて、君は、もちろん、うれしいなんて思ってもいないわけなんだけどね

 

ただ、結果として、言葉も遺伝子コードも、ものすごい量が君の中に降って、君を満たしたということになるわけなんだね

 

そしてね、君は、ようやく、その苦しみから、少しだけ解放されつつある今、何だか、何かが変わったんだなということを感じているわけなんだね

 

あれ?と

 

これまで、そのものが素敵だ、と思って反応していたものが、なんだかしっくりこないんだと

 

そしてね、それはどうしてだろうと、君は思案したんだね

 

そしてね、君は、ああ、と思い至ったんだね

 

ああ、どれも、これも、今の自分にぴったりのものではないからなんだと

 

そんな風に思ったんだね

 

ほんの少し前まで、いや、もしかしたら、君の奥底では、とうの昔に気づいていたことなのかもしれないけれどね、それが、今、やっと、君の意識に届いた、ということなのかもしれないね

 

そしてね、君は、それを、少しばかり寂しく思ってはみるものの、今の自分にそぐわないそれを、無理に自分が好むとういことは、やっぱり、もう、ないんだろうな

 

そんな風に思うんだね

 

そしてね、その感じは、仕方がないというか、受け入れるしかない、そんな風に思うんだね

 

そしてね、そうやっていくと、何だか、色々なものに対して、興味がなくなってしまったのかと、そんな風にも思ってしまったわけだけどね、それもなにか違うなと、そんな風に思うんだね

 

それはね、たとえ、世間で絶賛されているすばらしいものがあると知ったとしても、たとえば、君が、今、この瞬間、興味を持っている、些細なこと

 

たとえば、今、目の前にある川の水は、どうして上流から下流にちゃんと流れていくのだろう、とかいう、本当につまらないと思えるようなことの方が、君にとっては大切に思えてしまうんだね

 

いや、思えてしまうというか、そのことに夢中になって、巷で騒がれていることは、頭の中から排除されてしまうという、そんな感じが続いているんだね

 

つづく

「信じること」について無意識さんに聞いてみた

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さっきね、君は一日を振り返ってね、今日も心の中でいろんな言葉を、それこそ何度も何度も、唱えてね、そして、発作を起こしている人と接したときにも、さあ、催眠をやってみようなんて思ってね、その人の発作に巻き込まれそうになりながらもね、チャレンジしてみたんだよね

 

だけどね、どうにもうまくいかなくて、最後にはやっぱりいつものように疲れ果ててしまって、もう本当に勘弁してほしい、なんて思ってしまったわけなんだね

 

だからね、君はね、僕にね、信じようとしてるのに、どうしてうまくいかないんだろうと

 

信じたいのに、うまくいかないせいで、信じることさえむずかしく思えてしまうんだとね

 

そんなことを訴えたわけなんだね

 

そしてね、だんだんとね、思ったんだね

 

そもそも、信じるって何だろうとね

 

それで君は僕に問いかけたんだね

 

信じるってことについてね

 

意識的なことは、こんなにも強く信じてしまうのにと

 

どうして無意識を信じることはこんなにも難しいんだと

 

そこでね、僕は君に「メカニズム」という言葉を送ったんだ

 

だけど、君はその意味がわからなくて、しばらくポカンとしていたんだね

 

だけどね、ふとね、ああ、そうかと思ったんだね

 

言葉なんだと

 

信じる、という言葉なんだと

 

そしてね、言葉だからこそ、信じるということすら、ありはしないんだと

 

君はそんな風に思ったんだね

 

だけどね、そんな考えが思い浮かんだことに、君はひどく驚いたんだね

 

そうだとしたら、信じるということ自体が、ないということになってしまうと

 

だけど、何だか、そうかもしれないと

 

意識というもの、無意識というもの、そしてそれを信じるということも、全ては妄想なのかもしれないと

 

だけど、それじゃあ困るじゃないかと

 

無意識もないなんて、それは、どういうことなんだと、君は困惑したわけなんだね

 

そこでね、僕はね、もう一度君に言ったんだね

 

言葉で表現できるものは、全て幻想なんだとね

 

そして、僕の言葉を聞いた君は、それじゃあ、ますます訳が分からないと

 

もう何も考えられないと、けむに巻かれたようになってしまったんだね

 

だけど心配しなくても大丈夫なんだ

 

すべては流れに任せておくだけでいいんだ

 

何も「する」必要はないんだよ

 

すべてのことは、そのときのタイミングで、静かにやってくるものだから

 

「呼び名を無くすこと」と無意識さん

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この間ね、君にお話しした「名前を無くす」ということなんだけどね、その話にはまだ続きがあるんだよ

 

そんなことを、また君にしつこくささやいていた僕に、君は根負けして、こうして僕につきあってくれることを、僕はとても嬉しく思うんだよ

 

そしてね、その続きというのはね、「呼び名を無くす」ということなんだよ

 

名前でなく、呼び名ということはね、つまりね、あだ名というものも含めたものなんだけどね

 

分かりやすく言うとね、役割の名前と言い換えることができるものかもしれないね

 

会社であれば、社長とか部長、学校だったら、先生とか教授とか、家庭だと、お父さんとかお母さん、といった具合に、名前とは別に呼び名があるわけだよね

 

そんな呼び名というものはね、名前とはまた違った感覚で人の自由を奪っているんじゃないかと思うんだよ

 

そんな話なら、何だか聞いたことがあると、君は思っているわけだけど、もう少しだけ、僕のお話に付き合って欲しいんだよ

 

名前というものは自分と他人を区別するもの、そして自分というもの、そして他人というものがあるんだ、なんて君たちに信じ込ませるためのものだと思うんだよ

 

そしてね、呼び名というものはね、役割というもの、使命みたいなものがあるんだと、そんな風に思い込ませることにとても役立つものじゃないかと思うんだよ

 

だからね、そんな呼び名というものを無くしてしまえばね、人はまた、役割というものから解放されて、さらなる自由を手に入れることができるんじゃないかと思うんだよ

 

そんなことを僕が話すとね、君は必死になって、その場面を想像しようとするわけなんだね

 

するとね、とても不思議な光景が君の中に浮かんできたんだね

 

名前を無くし、そして呼び名を無くしたその相手は、なぜだか分からないけれど、その人はいつの間にか砂で出来た人形のようになって、そして 急に強い風が吹いてきて、その人を形作っていた砂は、はらはらと吹き飛ばされて、そしてその人は影も形もなくなってしまったんだね

 

そしてね、その人がいた場所に残ったのは、暗闇の中の光だったんだね

 

名前も、呼び名もなくなったとき、人はなぜか光そのものになって、ただ、その人のいた場所で、それぞれが光を放っていたんだね

 

そして、光でもって、そのほかの光と会話をしているような、そんな夢のような、不思議な光景が君の中に浮かんだんだね

 

君はわけがわからなくて、だけど、そんな光景を目にした君は、なぜかホッとして

 

そして、これでいいんだと

 

ただ、そんな風に思ったんだね

 

「名前を無くすこと」と無意識さん

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それはね、このところ僕が君にささやいている、名前についてのお話なんだね

 

人は生まれてすぐに名前をつけられる

 

そうだね、人以外のありとあらゆる生き物や可愛がっているもの、それこそ目に入るものには何でも名前をつけてしまうんだね

 

ところでね、もしもね、人に名前をつけなかったらどうなるだろうと、僕は君に言ってみたんだね

 

君はしばらく考え込んで、それは今となっては想像することがひどく難しいことだと思ったんだね

 

だけどね、もしそうだとしたら、何だかとても自由になる気がしたんだよね

 

名前というものがないと、他人と自分の違いがなくなるように感じたんだね

 

つまり、逆に言えば、名前というものは、ものすごい力を持っていると言えるんだ

 

たしかにね、名前をなくす、なんてことは、今から実際にどうにかできるものじゃないかもしれない

 

でもね、そのことを想像すると、さっき君が感じたような、なぜだか分からない自由な気持ちになれるというわけなんだね

 

そしてね、君が誰かと話すときにね、もし、この人に名前がないとしたら、なんて思いながらその人に接したらね、とても不思議なことが起きるような気がするんだよ

 

こうして僕が君に話している間も、君はそのことを想像しようとしてみているわけだけどね

 

そうすると、それを止めようとする力のようなもの感じてしまうんだね

 

まあ、それがまさに意識の力といえるかもしれないね

 

君が意識が作り出した世界から抜け出そうとすれば、意識は即座に反応して、君を意識の檻の中に閉じ込めておこうとするからね

 

だけどね、君はもう僕の話を聞いてしまった

 

だからね、それだけで大丈夫と僕は言いたいんだよ

 

名前がないと見えてくるのは、まさに無意識の世界なんだ

 

自由気ままな無意識さん

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生まれたての赤ちゃんは無意識なのかなぁ、と君は思ったんだね

 

さて、人は生まれて、そして一体どの瞬間から、意識的になるんだろうかと

 

君はそんな風に思ったわけだよね

 

それは、君が意識というもののあまりの手強さに、いったいこれは、どうしてこんなにも、揺るがない強さをもっているのかと思ったからなんだね

 

産まれる前、母親の胎内にいたころ、当然だけど、そんな時は外の影響を受けていないはずだろうと

 

君は、そんな風に思っているわけなんだね

 

ただ、母親と胎児はとても深いつながりで結ばれているわけだからね、母親のローカルネットワークの真っただ中にいるといっても過言ではないかもしれないね

 

だからね、無意識の世界に存在していた魂が、命として、この世に芽生えた瞬間から、母親を介しての意識の影響を受けているんじゃないかと僕は思うんだよ

 

そしてね、そうやって考えるとね、それこそ、その人が生きている間中、ずっとずっと意識的なメッセージのシャワーを浴び続けているというわけなんだね

 

だからね、意識という厚い壁を突き破るのに、骨が折れるのもしかたないと言えるかもしれないね

 

そしてね、こうやって、無意識というものを知って、そして、無意識と繋がろうとしている最中にも、そんな意識のシャワーは、常に浴びせかけられているわけなんだよね

 

右を向いても左を向いても、意識のメッセージだらけなわけなんだからね

 

だからね、そんな状況であることを理解すればね、とんでもなく巨大なおもりをつけた状態で、君は前に進もうとしているんだよ

 

だけどね、無意識というのはとても不思議なものでね、そんな長い間、そして今現在も君をとらえて離さない意識というものから、どうやるのか、その方法は全くわからないのに、ある時フッと、その呪縛を取り去るのか、消し去ってしまうのか、よくわからないまま、君を解放するかもしれないんだ

 

それはいつなのか、まだ随分先なのか、それとも、案外間近に迫っているのか、それさえも分からないけれど

 

だけどね、無意識は気ままに、君のところへやってきて、君の様子を見計らって、そして、手際よく君の足についた鎖を外してしまうんだ

 

本当に、無意識は不思議で、そして自由なんだ

 

「家族解体」と無意識さん

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君が今、台所でお茶碗を洗っている時、僕は君ささやいたんだね

 

「家族解体」と

 

そこで、君は、昔の自分に思いを馳せたんだね

 

幼いころ、君は、家族というものに疑問を持った

 

なぜ、この人たちと一緒にいなければいけないのだろうと

 

世間では、家族というものは素晴らしいものだと、ことあるごとに言われているのに、自分はそんなふうには思えないと

 

君はまだ小さな子供だったはずなのに、なぜだか世間が言っていることよりも、自分の気持ちの方がしっくりくると、そんな風に思ったわけなんだね

 

そしてね、将来自分が家族を作るとしたなら、決してこんな風にはなりたくない、なんて思っていたわけなんだね

 

だけどね、今思えばね、そのころはまだ、人に神のような愛があると信じていた

 

だから、神のようになって、そして、神の様な愛で、自分が作った家族を愛するのだと

 

そうすれば、幼いころ自分が思い描いていた理想の家族になれるはずだと思っていたんだね

 

だけどね、さあ、家族を作ったから、神のような愛で、愛そう!と、君はそう思ってはみたものの、どうしても上手くいかないわけなんだね

 

それはね、今だから、それはそうだろうなと、思うわけなんだけどね

 

神のような愛が人にはない

 

だから、君が思っていたような家族の形は、どんなに頑張っても、どこを探しても、やっぱり、ありはしないんだね

 

上手くいかないことを、どうにかしようと、君は様々な方法を試して、だけど、やっぱりうまくいかなくて、とうとう君は、自分は、そもそも何か勘違いをしているんじゃないかと思ったわけなんだね

 

そこから君は様々な答えを求めて彷徨ったんだね

 

それにはとても長い時間が必要だった

 

だけど、そういった疑問を持ったのは君が初めてじゃないということがわかった

 

そして、すべては「無」であると

 

そんな言葉にたどり着いたわけなんだね

 

だけど、その言葉に出会ったからといって、ああそうだったのかと、出会った瞬間に腑に落ちるということはなかったわけなんだね

 

そこから、また、その言葉を携えながら、君の旅は続き、今、こうして大嶋先生の無意識さんと出会っているというわけなんだね

 

そして、今、「家族解体」という言葉を受け取って、君は、あぁ、と思ったんだね

 

それは面白そうだとね

 

そんな未来が待っているのかもしれないんだねと

 

それは、ただ、なんだか楽し気な予感がする言葉だと

 

意識が形作る世界が変わっていくとしたなら

 

それも、無意識の進む方向へ

 

僕の投げかけた言葉を、君は希望という感覚で受け取ったんだね

「知る」ということと無意識さん

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ある人が、とてもとてもつらい幼少期を過ごして、人生というもの、人というものに絶望して、それでもなんとか生き延びて、大人になり、社会に入った

 

だけど、どうしてもそこには馴染めなくて、その人は日本を飛び出し、放浪の旅に出たんだ

 

辿り着いた場所は、とても貧しいスラム街のようなところで、人々は自分たちの日々の暮らしさえままらないほど、苦しい生活をしいられていた

 

あるとき、その人は、病気になり熱を出して寝込んでしまった

 

たった一人で見知らぬ異国をさまよっていたその人に、知り合いなどいなかった

 

だけど、倒れたその人のところに、貧しい暮らしをしている人たちが、毎日自分たちが食べるものにすら困っている人たちが、その少ない食べ物をもって、次々とやってきて、そしてその人の看病をしてくれた

 

その時、その人は、初めて、人の優しさというものに触れたと感じた

 

常に極限の状態にある、彼らは、常に無意識の近くにいる存在でもあった

 

だから、その人は、彼らを通じて無意識の無限の愛を受け取ったのだ

 

その日から、その人は、全ての人の中に無意識を感じるようになった

 

そして、人を、人の中の無意識の愛を信じるようになった

 

 

その人の、そんな姿を見た君は、自分の無意識の感覚は、まだ不確かで、いつでも人の中に無意識の愛を感じることはないんだと、そう思ったわけなんだね

 

君は、大嶋先生という存在を通して、無意識に出会い、そこから無限の愛を感じていると

 

そして、それ以外でも、様々な場面で、何の前触れもなく、それは不思議な感覚とともに、無意識の愛を感じるということがあるんだと

 

だけど、どうしてだか、その人のように、全ての人の中に常に無意識の愛を感じることはないんだと

 

そうも思ったわけなんだね

 

そして、そのことについて、どうしてだろうと、そんな風に答えを求めようとしたけれど、やっぱり何だかそんな気にはならないと

 

今は、なんだか、このくらいでいいんだと

 

いや、これも一つの出会いなのかと

 

そうやって、無意識の愛を受け取った人の存在を知ることで、君は無意識の世界でその人とつながって、そして、どんどん深く無意識の世界へつながるんだと

 

無意識の世界に限界などなく、つながりを求めて進み続けるうちに、さらにどんどん無意識の愛を受け取った人とつながっていくのかもしれないと

 

そんな風に思ったわけなんだね

 

無意識の世界、そして、無意識の世界と繋がって、無限の愛を受け取っている人の存在、そして、そういう人がいるということを「知る」ということ

 

意識で理解するわけじゃなく、ただ、そういう人がいるんだと「知る」だけで、きっとそれだけで十分なんだと

 

存在を「知る」ということが、無意識を自動的に起動させる、そんな気がするんだね

 

それはなぜだかわからなくて

 

だけど、心はなぜか、穏やかなままで