無意識さんの一体感・その2
そんな感覚を受け入れていると、なぜ自分はできないんだ!なんて思うことなどなくなっていくんだね
何と言っても、この世のすべてと繋がっているということは、別に君が「それ」をやらなくても、「それ」をするのに一番適任である人がなぜだかそこにいて、そして「それ」をとても上手くやり遂げてくれるからなんだね
今までの君は、そんなことが出来る人を、凄い人だ、自分もあんな風になれたらどんなにいいだろうと
あんな風に何かを成し遂げた人だけが、生きている価値があって、そんな夢も目標もなく、ただ日々をこなすだけの自分は情けなくてみじめだと思っていたわけなんだね
ところがね、その不思議な一体感のおかげで、君は徐々にだけど、自分のことを情けないとかみじめだと思うことがなくなってきたんだよね
それは、だけどね、やっぱり、無理にそうしようとしたわけじゃないんだよね
なぜだかわからないんだよね
不思議なままなんだ
ただね、まだ全ての苦しみから解放されたわけじゃないと、君は僕に訴えるわけなんだね
そう、君は、そうやって自分から遠く離れたところにいる人に対しては、そういった不思議な一体感を感じるようになってきたんだね
だけど、一方で、自分の身近な人たちに対しては、なぜだかわからないけど、そういうわけにはいかなくて、あいかわらず同じような苦しみを感じ続けているというわけなんだね
これがローカルネットワークなのかと、君は今思ったわけなんだけどね
君が感じている不思議な一体感というのは、大嶋先生が言うところの、グローバルネットワーク、つまり無意識の世界というわけなんだね
そして、君を苦しめているもの、それはやっぱりローカルネットワークというものの存在なんだね
君は、もう、こりごりだと
ずっと、ローカルネットワークの呪縛に囚われてきて、もしかしたら、その苦しみから永遠に逃れられないまま命の終わりを迎えることになるんじゃないかと
そんなのは本当に嫌なんだと僕に訴えるわけなんだね
君がそういう思いに駆られるのは仕方がないと僕もわかっているつもりだよ
ただね、君はこれまでの長い長い時間を、散々苦しんで、そしてようやくここまで辿り着いたということを僕は知っているよ
だからね、君がもうこりごりだ、と思いながらも、無意識の世界というものが、君を救ってくれるものであるという希望を持っているということも知っているつもりだよ
だからね、いつも一緒だよ、と
僕はそれだけを伝えたいんだ