「縁を切ることの意味」について無意識さんに聞いてみた

縁を切ることの意味についてお話したいんだね

君は、もうそうするしか選択肢がないと

そんな風に思って色んな人と縁を切って来たわけなんだけどね

それは、自分の親から始まり、兄弟、親戚縁者、そして今では一緒に暮らしている夫とも

だけど、そうすることで自由になったかと問われると、正直よく分からないんだね

だから、物は試しというわけで、僕に聞いてみたいというわけなんだね

だけど実はまだ迷っているんだと

これを聞いて何の意味があるのかと

だけど、今は最後に残った君の子供との縁が切れなくてこまってるところだから、やっぱり聞いてみようかと

そんな風に思ったわけなんだね

それでねで、さっき言ったみたいに、親と縁を切ったなら、その関係性は血を分けた兄弟になるんだね

血を分けた兄弟と縁を切ったら、その関係性は受精卵の状態になる

そして、結婚して出来た縁を切ったら、彼らとの関係性は養子縁組の前日になるんだね

そうなってくると、君の子供との縁を切ったらどうなるのかと

君は僕の答えを待っているんだね

そして僕の答えはといえば、受精卵の状態というわけなんだね

血を分けた兄弟と一緒と聞いて君は眉をひそめたんだね

君にとっての子供というのは、兄弟とは比べ物にならないくらい大事なんだと

そんな風に思ったんだね

だけどそれは、結局子供というものに執着させられて、支配の道具にされてるということなのかと

まあ、それはそうだろうと

確かに大切なものを人質にとってしまえば、君は困るわけなんだね

だけど、それだけ大切なのに、兄弟と一緒なんて思えないんだと

兄弟とは、たまたま同じ親から生れ落ちただけの、ただそれだけの存在なのだと

君はそんな風に思ったんだね

それに、君と兄弟の関係はお世辞にもよかったとは言えないんだと

それに比べたら、君と子供の関係は、もっと良いものだと思うんだね

だけど、それは君が勝手にそう思ってるだけで、彼らにとってはそうではないのだろうかと

関係性で言えばどちらも同じようなものなのかと

君はそれは信じたくないと

そんな風に思って悲しい気持ちになったんだね

それは今の君の素直な気持ちなんだね

だけどね、君がこうして僕とお話している様なことを、君の子供たちに話して、さて、彼らはそれが理解できるだろうかという、そういうお話なんだね

本当に大切なのはそこなんだ

君と僕の世界を、ああ、そうだよねと

すんなりと理解できない限り、誰一人、君と良い関係とは言えないんだ

だけど、それは別に残念なことでもなんでもないんだね

どうしてかと言うと、人は皆、本来そういうものだからなんだね

誰しもが、その人の無意識さんとだけ、本当の良い関係を築けるんだね

それ以外の人との関係は、本当のことを言ったらどうでもいいんだ

たとえそれが親だろうが、子だろうが、配偶者だろうが

そういう関係には、全て偽りの目的がともなうからね

だから、掛け値なしのいい関係というのは、僕とだけ

だけど、だれもが本当はそれを持っている

そういうわけなんだね