支配から抜け出したい私と無意識さん
結局、支配から抜け出したいと言って、もの凄いことをしなければならないと、そんな風に思っていたけれど、じゃあ何ができるのかと
そんな風に思ったんだね
そして、それはやっぱり、気持ちいい選択をすること
そんなことだったと
君は肩透かしをくらったような、そんなことを感じたんだね
だけど、やっぱりそのことについてよく考えると、それは結構難しいことだと
そんな風にも思ったんだね
だけど、家族のしがらみである支配というものを憎み、そしてそんなものは捨て去りたいと
ずっとそう思ってきた君だから
できることはやりたいと
そんな風にも思うんだね
つまり、それは自分のためでもあるし
君の周りにいる、君の大切な人のためでもあるわけなんだね
そのためには、大変革が起きなければならないと
それこそ、天と地がひっくり返る様な
そんなことが起きない限り、君はそういったものから抜け出せないと思っていたんだね
それほどに、支配というものは君にとっては脅威で、とても太刀打ちできないものだと感じていたんだね
だけど、こうやって時間をかけて支配というものを知ったことで、君の中で段々とその印象が変わって来たんだね
そして、それは確かに手強い相手ではあるけれど、それに対する処方はとてもシンプルかもしれないと
そんなことを思ったんだね
つまり、自分の気持ちを最優先にすればいいんだと
確かに、どんな時でもそうするというのは、実はかなり難しいことだと
それももちろん感じてはいるんだね
そして、まだまだそれは達成できていないとも感じているんだね
だけど、それに気づかせてくれたのは、これまでの大嶋先生のメソッドであるし、特に性と支配のお話になってから、その理解が魂レベルで進んだんだと
そんな感じがしているんだね
そういったことは、言葉で表すのは難しくて、だから君の中では何だか分からない感覚で伝わって、そして、ある時、ポコッとその答えの様なものが突如として海面から顔を出すように現れるんだね
そして、それは、このところユラユラと水面近くを漂っていて、そして、今日顔を出したというわけなんだね
というのも、今日、君の周りにはかなり重度な不快感が訪れたんだね
そして、結局、一日中その不快感が君にまとわりついて、君はすっかり参ってしまったんだね
その結果、ついさっき、君のところに、答えが現れたんだね
不快感というのは、つまるところ全て汚物なんだと
そんなことを思ったんだね
そうだと
自分はずっとそうやって汚物を受け入れて、それにまみれて、それなのに、不快だ、不快だと嘆くくせがついているんだと
だから、そんな時は、いつも、そんな汚物は捨て去って、トイレに流してしまえばいいんだと
僕に言われて、君は、ははっと力なく笑ったんだね
それには、まず、それが汚物だと気づかなければいけないんだと
まずもって、それが難しいんだと
そんなことを思ったんだね
そして、その汚物を捨て去るというのが更に難しいんだと
君は今日一日を通して、そのことを痛いほどに感じたんだね
何しろ、今日という日は、まさに不快感を感じていて、そして、それが汚物だと気づいているのだから、絶好のチャンスというわけなんだね
そして、君は何度もその汚物を捨てようと試みたんだね
そして、その代わりにその時を過ごすために、気持ちい選択をしようとしてみたんだね
もちろん、それは何度も何度も繰り返し行ったんだね
そんな一日を終えて、今は少しだけ落ち着きを取り戻したんだと
そんなことを感じているんだね
たしかに、まだまだ難しいし、うまくいったとは言えない一日だったんだね
だけど、あんなに怖れていた支配というものから抜け出す唯一の方法が、気持ちいい選択であると気づけたのだから、それはもうやるしかないのだと
そんな風に思うんだね
今はまだよちよち歩きだけど、きっとそのうち、しっかりと地面を踏みしめて歩けるようになって、そしていつかは走り出すことだって出来るかもしれないのだからと