無意識さんの部屋

大嶋信頼先生の本、ブログ、動画にて精進中。無意識さんから受け取ったメッセージを綴っていければと思います。

誇れるものと本当の自由と無意識さん

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誇れるものなど何もない

 

そんなことを思ったんだね

 

それと言うのも、さっき、久しぶりに君の学生時代の友人から連絡が届いたんだね

 

そして、その連絡というのは、君たちの共通の友人についてのものだったんだね

 

しかも、その友人の子どもについて

 

君はその子に会ったのは数回で、それもごく小さなころだったんだね

 

そして、成長したその子は芸術家になり、ついに今度テレビに出演するということだったんだね

 

それを知らなかった君は寝耳に水でとても動揺したんだね

 

ああ、こんなこと知らなければよかったと

 

なぜなら、そんな風に世の中に認められている人は君にとって眩しすぎるというわけなんだね

 

そして、すぐにそういう人と自分を比べてしまって、自分の惨めさを味わうという

 

いつもの不快なループに入ってしまうからなんだね

 

そして、君は友人から送られてきた大量の情報を受け取って、息も絶え絶えになっていたんだね

 

そして僕に救けを求めたんだね

 

僕とお話するということは、すなわち内省になってしまうから、それはそれで苦しいけれど、それよりも今は不快な偽りの快感に飲み込まれてしまいたくない

 

そんな風に思ったんだね

 

そして、今自分は何を感じているだろうか

 

そんなことを自分自身に尋ねてみたんだね

 

すると、確かに、君はそんな風に素晴らしい才能を世の中に認められた人を羨ましいと

 

そう思う気持ちがあると

 

そう思ったんだね

 

だけど、それとは別に、その人のことは良く知らないんだと

 

確かに友人の子供だけれど、その人とは全く話したこともないし、つまりは、ただの他人なんだと

 

そして、その人の作品は素晴らしいと世の中に認められたのかもしれないけれど、自分はそれを見て、正直な気持ち、すごいんだろうなとは思ったけれど、特に好きではないかもしれない

 

そんなことを思ったんだね

 

その作品をお金を出して買うのだろうかと

 

世の中に沢山ある作品の中からそれを選ぶだろうかと

 

こんな考えは、ただの嫉妬のかたまりで、へそ曲がり以外の何ものでもないかもしれない

 

そんな風に思って、君は嫌な気持ちになったんだね

 

だけど、それはどちらも正直な気持ちなんだね

 

そして、以前の君だったら、きっとすぐにその友人に連絡をとっていただろう

 

そんなことを思ったんだね

 

そして、心の中の裏腹な気持ちを押し殺して、当たり障りのない言葉を伝えていたかもしれない

 

そんなことを思ったんだね

 

羨ましいという気持ちと、全く関心がないという気持ち

 

それが正直な気持ち

 

だけど、相手に伝える時は、それとはまったく違ったものを届ける羽目になる

 

それはとても気持ち悪いことだ

 

そんな風にも思うんだね

 

それは清く正しく生きようとすることなのかな

 

そんな風にも思ってみたんだね

 

だけど、それとも少し違うような

 

そんな気がするんだね

 

そして、誇れること

 

そんな風に世の中に認められるものがあれば、それは誇れることと言えるわけなんだね

 

そしてそういうものをずっと追い求めてきたというわけなんだね

 

だけど、誇れるものは世の中に認めてもらわなければならない

 

誰かに認めてもらわなければならないというのは、それはやっぱり支配なのかもしれない

 

そんな風に思うんだね

 

そして、誇れるものがなに一つなくても満ち足りた心でいられることが一番幸せなのかもしれない

 

そんなことを思ったんだね

 

なぜなら、何ものにも縛られないということは支配されないということになるから

 

今、こうして僕と対話していても、君はどこか落ち着かない気持ちでいるんだね

 

なんだか、やっぱり屁理屈ばっかり言っているようで恥ずかしいんだと

 

だけど、それこそが支配なんだと

 

人は何もなくても幸せを感じられる

 

だけど、何もなくても幸せだったら支配できない

 

それでは困る人が世の中にはいるというわけなんだね

 

程よい運動、程よい食事、程よい睡眠で満足するという平凡でありふれた生活

 

それこそが人を幸せにするんだね

 

当たり前すぎて誰かに誇ることなど何もない

 

そんなものが本物の自由というわけなんだね