本当の気持ちと無意識さん
君は本当にそれで満足かい?
僕は君にそんな質問をしたんだね
自由な世界への架け橋となるのなら、今感じているような苦しみを受けることについて、OKを出すという
君のそんな気持ちに対して僕は問いかけたんだね
だけど、君は、そんな風に全てをぶち壊すようなことは言わないで欲しいんだと
そんなことを思ったんだね
いや、僕は何もぶち壊す気なんてないんだと
ただ、君の本当の心を知りたいんだと
それだけなんだと
そんなことを言ったんだね
だけど、それはよく分からないんだと
なぜなら、今は静かにしていたいんだと
そして、静かに過ごすには全てにOKを出す必要があるんだと
君はそう言ったんだね
確かに、そうすれば今の君は静かに過ごせるのかもしれないね
だけど、僕はやっぱり、それでいいのかいと
そんなことを尋ねたいんだね
だけど、君は分からないんだと
そんなことは聞かないで欲しいと
そう言って布団をかぶりたい気持ちになったんだね
だけど、そんなことをしたって無駄だと
君は分かっているんだね
なぜなら、僕はいつも君と一緒だからね
だけど、一緒だからと言ったって、僕は無理やりに君の心の扉をこじ開けたりはしないよ
それ以前に、僕は君のそばにいるわけだから、君の扉の中にいるはずなんだけどね
だけど、君は僕が、君の扉の外にいるんだろうと思って、そんな風に扉を開けないように必死になっているんだね
それはそれでいいことなんだ
精一杯そうしたらいいんだよ
だけど、それは何のためかと
君は扉を持つのに力を込めていた手のことを思ったんだね
そんなに力を込めて、全力で何を守りたいのかと
いったい、何から、何を守りたいのかと
ならば、自分はいったいどこにいるのかと
その扉に内側も外側もないような気がするのに
なぜなら、その扉以外、世の中には何も存在しないのに
そう思ったら、君は急に力が抜けて
その場に座り込んで
しばらくボーっと空を見つめていたんだね
今のは何だったのかと
分からない
分からないことばかりだと
そんなことを思ったんだね