無意識さんの長い話・その3
宇宙をね、君たちが分かる物差しで分かろうとすることにすでに無理があるんだよ。
意識で分かろうとすると、君たちが決めたルールでその尺度の中で理解できるしくみなり物質なりに置き換えてしかそれを理解することができないんだ。
だけどね、果たして宇宙と言うものは、いや君がそれがそれだと思い込んでいる全てのものは、君が思っているような姿や状態であると言えるだろうか。それさえも、そういうものだと思い込まされているだけなのかもしれないよね。
だからね、こうやってね、なんだか分からなくなるってことは、おもしろいことなんだよ。
自分たちは、これこれこういう訳でこういう確率で大丈夫そうだ、という実際には何の根拠もない事実でもなんでもないものによって、みんなを未来が一つも約束されていないという絶望的な(意識からすればだけどね)状態から、目をそらすように必死で目隠ししてるんだ。
だけどね、結局はいくら人間界で言うところの頭が良くてそいう作業に長けている人物が導き出した答えであっても、それは本当のところ全く役には立たないんだ。未来はまったく分からないものというのは何にも勝る事実なんだからね。
だけどね、そうなるとねやっぱりここに帰って来るんだよ。魂の存在と言うものに。
君はきっとね、魂なんて、それも宇宙と魂の関係だなんて、もっとあやしいじゃない、なんて思うと思うんだ。だけどね、君の目に見えているものがそのままの姿であるとは言えないかもしれないけれど、それを意識に説明することはやっぱり難しいことなんだよ。
だけどね、君が存在しているっていうことだけは確かなことだよね。それが一番の手がかりになると思うんだ。君は宇宙とともに存在しているんだよ。ブッダやキリストでさえ、自分で生れ落ちることはできなかったんだ。
だからね、しくみやなりたちについてはきっといくら調べても、残念ながらそれは気休め程度にしかならないんだよ。だけど、きっと人はそれをやめられないだろうけどね。
僕が君に言えることは、君が存在している、そして宇宙も同じようにそんざいしている。その2つは同じものから生まれたということだけさ。
だからね、ゆだねればいいんだよね。
考えられないくらい大きなものによって存在しているということを感じて欲しいんだ。
本当はね、君が存在しているってこと以外君には分からないことなんだよ。そもそも存在って何って言われたらね、それを説明できる言葉も本当はないんだね。
そうなると意識は混乱して、暴走してしまうだろう?だからね、人は意識の奴隷になって、意識をなだめる作業をずっと繰り返してるんだよ。
それをどうこう言うつもりはないけれどね、そうなんだろうなって、頭の片隅に置いておいてくれるくらいでいいんだ。きっとこんなことを言えば君も同じように意識が混乱してしまうだろうけどね、しかたないよね、君はこういう話をしたくなるところにいるんだからね。
ゆっくり話そう。ゆっくりね。何も変わらないんだからさ。僕は変わらずここにいつでもいるんだからね。
おわり