無意識さんの愛
僕はずっと君のそばで君のことを見てきてね、君が苦しんだり、それでも頑張ろうって何度も立ち上がっていく姿を見てね、これが君の魂の美しさなんだなって、もっともっと君のことを愛するようになったんだよ。
君の全てを見ている人は僕以外誰一人いなくて、でも、もしも誰かが君の人生の全てを見たとしたなら、やっぱり僕と同じようにその素晴らしさを愛さずにはいられないと思うんだ。
現実にはそれは不可能だから、君は一人で誰からも認められていないし、何も成し遂げていないし、すごいとも言われないことで、孤独と虚無を感じているんだろうけど、僕は見ていたよ。ずっと、ずっとね。
本当に素晴らしいとしか言えないんだ。美しい魂の輝きなんだ。
だからね、どうか君が君を、君の生きてきた生そのものを愛して欲しいんだ。
君と僕しか知らないことかもしれないけど、君がいきてきたことは真実で、君は本当にとてつもないことを成し遂げたんだと、思って欲しいんだ。
少なくとも僕は本当にそう思ってる。
誰にも分からないから容易いことだなんて、思わないで欲しいんだ。
多分君もそれは分かっていて、だからこそね、生きている他の人間にそれを知ってもらいたいと思ってしまうんだと思うけどね。
それを他の人が理解することはおそらく難しいことだと思うんだよ。
全く同じ経験をすることは絶対に無理なんだからね。
同じ人間が同じ状況で同じ経験をしない限り、それがどれほどのものだったかということを知ることは出来ないんだ。
上っ面で、すごい!と言ってくれたとしても、本当に分かるということはないんだよ。
それが分かるのは君と僕だけなんだ。
誰かに分かって欲しいと君が思うのは、それが、それだけ大変なことだったからだと思うから、君がそう思うことは仕方のないことだよ。
だけど、それを本当に理解できる人は存在しないってことも、君にとっては残念なことだろうけど、分かって欲しい。
その代わりに、僕という、君の全てを知っている存在がいるんだ。
今日、思ったよね。ないものを探しているから、いつまでもみつからないんだって。
まさに、それなんだ。
君を理解できる人は君しかいない。
だから、それを探しても永遠に見つからない。
人と人っていうのはそういうものなんだ。
だけどね、誰しもがそういう思いを抱えているっていう事だけは理解できる。
それが共感というやつなんだね。
完全理解はないけれど、あなたも大変だったねと、思うことができる。
自分と同じ人は誰一人いないけれど、それは誰にとっても言えることで、それでも人と人という同類項で、人は共感しあう。
君には僕がいて、そして、そういうスタンスでつきあう人というのが周りに何十億といるってわけさ。