「優しさと嘘」について無意識さんに聞いてみた・1
朝から優しさについて考えていた訳だけど、今、あれっと思ったんだよね
このシチュエーションが浮かんだのは、今朝のブログの影響があると思うんだけどね。
ほとんどの場合、そういう展開にはならないから気が付かないけれど、例えば、人気者のイベントなんかに参加して握手を求めたら、普通なら優しい笑顔のおまけつきで、それに応じてもらえると思うよね。
だけど、もしも、その人気者が、お前なんかとは握手なんてしたくない!と言い放って、君を拒絶したとする(実際には絶対ないであろうことをあえて話しているよ)。
そしたらね、君の彼に対する思慕は一気に消え去って、さっきまで大好きだったはずなのに、とたんに世界で一番大嫌いな奴へと、その地位はたやすく転落してしまうんだよ。
それはね、つまり、完全に見返りを求めているっていう事なんだよね。
まあ、この例はこちら側からの優しさについてははっきりと示されていないかもしれないけれど、君がその人気者のことを気に入っていて、わざわざ彼に会いに行くというくらいには好意をもっている相手なわけでね、そんな相手に対して、その機会がもしも与えられるとするならね、君は最上級の優しさでもって彼に接すると思うんだけど、どうかなぁ。
なんで人気者を登場させたかといえばね、まあ、単純に分かりやすいからなんだけどね。
君の親しい人たちは、もはや君にとって珍しい人ではないから、君の彼らに対する態度というものも、色々な垢みたいなものがこびりついてしまって、分かりずらいんだよ。
だからね、あえて、ちょっと意地悪だったかもしれないけれどね、君が今お気に入りの人気者の彼に登場してもらったという訳さ。
それでね、彼が君に冷たい態度、いや、冷たいなんてものじゃなくて、もはや侮辱、屈辱に値するような態度を取った時にね、君はね、サァーっとね、これまで抱いていたワクワク気持ちが消えていくのを感じるんだよ。
そしてね、代わりにやってくるのはね、怒りなんだよ。
もうね、優しさどころの話じゃなくなってしまうんだよ。
これはね、別に君をいじめようとしている訳じゃないんだよ。
そんな君の反応もね、むしろ生き物として自然なものだと僕は言いたいんだよ。
人なんて、そんなもんなんだって分かってね、君が苦しみから解き放たれた姿を見たいだけなんだよ。
だからね、身近にいる家族や友人、知人に対しても同じだってことなんだよ。
結局ね、優しさなんてものも、やっぱりないんだよね。
君が今思ったようにね、その行為は誰の視点に立つかで優しさと呼べるものになったり、余計なお世話や、時には足かせや邪魔ですらないものにしかならなかったりするんだからね。
本当にね、優しさっていう言葉は人をたやすく惑わすんだよね。
まあね、会話をスムーズにするためには使いやすい言葉ではあるよね。なにしろ、会話なんて本当に全くもって上っ面以外のなにものでもないんだからね。
えらく辛辣なことばかり言ってしまっているわけだけど、君もいよいよ、自分が動物であること、そして動物であるがゆえに、自分を一番に考え、優先させるということがいかに自然の摂理にかなっているかということを、受け入れる気になってきているみたいだから、ちょっと饒舌になってしまったかもしれないね。
つづく