通行止めと無意識さん
君は、そう、いつも何の前触れもなしに、フッと訪れて、君を不快な気分に貶めてしまう、ローカルネットワークというものについて、あるおかしな体験をしたんだね
それはいつも、突然やってきて、君の中を無礼千万な態度で荒らしまわって、そして、そんな呪縛から逃れようとする君を、とらえて離さないんだね
だけど、どうしてだか、さっき、どうやらまた、そのローカルネットワークにつながる、というまさにその瞬間をかんじたとき、突然、君の中に「通行止め」という言葉が浮かび、そして、君はそこから先、つまりローカルネットワークにつながらなくなった、いや、つながることができなくなったというわけなんだね
つながることができない、と言っても、君は別に、そんなものにつながることは、望んでいないのだから、言い方がおかしいと、出来ない方が好都合だよと僕に言っているわけなんだけどね
そんなことより、君はその現象が不思議でしかたないわけなんだね
そして、そんなことを試したいわけじゃないんだけど、試さずにはいられなくて、ローカルネットワークにつながるその場所を頭の中で思い浮かべて、その先へ行けるのか、行けないのかを、やってみたわけなんだね
すると、なんでだか分からないけれど、その先にはどうしても行けないんだね
透明な壁のようなものがあるのか、そこで道が分断されているのか、なんといえばいいのかわからないんだけれど、とにかくそこから先へは一歩も進めないんだね
そのことを、どう捉えればいいのか今の君は分からないと
いや、たぶん、ずっとわからないかもしれないと
そして、こんなことが起きるのは今だけなのか、それとも、これからも起きるのか、それもやっぱりわからないんだと
ただ、今は、なぜだか分からないけど、そんなことが起きたんだと
それは、とにかく、不思議としか言えないんだと、君は思ったわけなんだね
僕はね、ただ、よかったねと
そして、それでいいんだよと
それだけを君に伝えたいんだよ