支配のシナリオと無意識さん
どうなっているのか、その仕組みはよく分からないけれど
目に見えていた姿とは違うことが行われているんだと
そういうことが取り交わされていたんだと
そんなことを思ったんだね
それは、君のそばにいる彼とのお話なんだね
そばにいる彼はいつも君に背を向けているように見えていたんだね
だけど、どうやらそんな彼は君を自分の思うように、意のままに操りたいとそう思っているんだと
そんなことを思ったんだね
彼はその態度とは裏腹に、とても君に執着しているんだと
それはそれは怖ろしいくらいに、彼の全てをかけて
だけど、もしそれが彼の隠された態度だとしても、そこにはきっと母の影があるんだと
そんなことも思ったんだね
そこに母の姿は見えはしない
だけど、そういった説明のつかない不思議な仕組み
どうして彼がそうしなければならないのか
それは彼が支配のシナリオの配役に従っている、それだけのことなのだと
だから、きっと彼自身、どうしてそんな風に振舞うのか分からないだろうと
そんなことを思ったんだね
なぜだか君の周りはそういった支配のシナリオが怖ろしいくらい綿密に敷き詰められているんだと
そして、なんだかおかしいなと思うところには、支配のシナリオが気づかないように、本当に巧みに仕掛けられてるんだと
右を向いても左を向いても支配の罠が張り巡らされているような
そんな世界の様な気がして
君はそのあまりの巧妙さにすっかり気圧されてしまったんだね
それはもちろん不快なことだけれど
それが何だか分からなかった頃よりはいいんだと
今はこうして無意識さんと一緒に支配のシナリオの一つ一つに気づいていくこと
それがきっと自分を助けてくれる道に繋がるんだと
そんな風に思うんだね