無意識さんに近づく道
君の親しい人がとても困っているんだと
つい先日そんなお話をしていたんだね
その人のことを思うと君は居ても立っても居られない
そんな気持ちになってしまうんだと
だけど、その人との物理的距離は今が最適で、心理的距離も今が最適なんだと
そんな風に思ったんだね
今、ふと、またその人のことを考えていた君は、それは前から分かっていたことだけれど、あらためて、その人と自分は似たところがあるんだと
それは、やはり支配の呪縛から解き放たれていないという部分においてなんだと
そんな風に思ったわけなんだね
そして、君もそんな支配というものから解き放たれるべく、無意識さんが導く道を歩いて行きたいと
そんな風に思っているわけなんだね
だけど、その道はいつも感じるように、一筋縄ではいかないんだね
時に、何だか調子がいいなと思うのに、ある時は、何だか不快だぞと
自由への道はまだ先が長いのかなと
そんなことを思うんだね
そして、君の親しい人は、今まさに不快の真っただ中にいるというわけなんだね
だけど、君は自分と似ているその人の、そんな状況を見て、ふと思ったんだね
そういった、とても不快な時間を過ごした後には、きっと何かしら新しい道が開けるかもしれないと
なぜなら、とんでもなく不快な時間というのは、生きている時間の中で、とても死に近いとも言えるんだね
そして、死に近いということは、すなわち無意識に近い場所というわけなんだね
こういったお話は、君と僕がお話を始めた頃に、よく話したんだね
そんなことを、ついさっき思い出したんだね
だからね、君は、その親しい人に、こんな話を伝えるわけでもないけれど
ただ、自分の心の中で思っただけなんだけれど
その人は、きっと今の不快な時間を乗り越えて、そして一歩、無意識に近づくんだと
そんなことを思ったんだね
ついこの間は、その人のことを助けたいと思っていた君だけど
なんだ、その人の無意識さんが、そこにいるんだと
そう思ったら、君の心は急に温かくなって、そしてきっと大丈夫だと
そんな風に思ったんだね