関係性の無と無意識さん
今日の大嶋先生の動画を見て、君は思ったんだね
ああ、ちょうど知りたかったことを尋ねてくれた人がいたと
その人は旦那さんが鬱になって悩んでいたんだね
だけど、大嶋先生が言うには旦那さんはそのままでいいというんだね
何もする必要なないんだと
旦那さんが病気になることで奥さんが元気になる
それが恒常性だと言ったんだね
それが無意識のシステムだというわけなんだね
だから、そのまま無意識に任せて奥さんがどんどん元気になって楽しくなれば、旦那さんが病気になってバランスをとるということも必要なくなるというわけなんだね
そんな無意識のシステムの話を聞いて、君はそれは素晴らしいと思ったんだね
だけど、やっぱりまだ分からないことがあるとも思ったんだね
それは、選ぶということについてなんだね
親子は選んだわけじゃないけれど、夫のことは選んで結婚したわけなんだね
だから、君は自分が選んだんだからその関係性には自分が責任をもたなくちゃって
そんな風に思って困っているんだね
まあね、そうだよね
確かに結婚する相手として夫を選んだけれど、だからと言って夫との関係やそれこそ夫の人生というものに対して君は何一つ責任などないんだよね
そうかもしれないと思うけれど、何だかひっかかってしまうんだね
そして自分が何とかしなければとつい思ってしまうんだね
それはいつも君がやり慣れて来た作法だものね
それでも、大嶋先生は相手が夫であろうと関係性は無であると言うんだよね
だけど、それがやっぱりよく分からないんだね
それでもね、やっぱりね、誰も何も選べはしないということ
僕が以前君に話したんだよね
選んでいるつもりでも、それは選んでいるわけではないということ
未知なるものによって作られた人間は、結局何一つ選ぶことなど出来ないということ
全ては寸分たがわず密接に絡み合って、その流れの中で人というのはただ流されているだけであって、だからこそ選んだように見えるものも、それはそれを選ぶしかないという決められた定めの中で起きただけのものであって、人が選べることなど何一つないということ
だから人は何にも責任など負う必要などないし、そもそも責任などない
もちろん、今目に見えている世界、社会では、責任というのは常に付きまとい、そして責任をとるということを求められる
だけど、本当の意味で責任が取れる人など誰一人いない
なぜなら、人はただ流されているだけであって、その流れを作り出すことなど出来はしないのだから
作り出すことができないものに責任など取れはしない
だから、夫との関係に立ち戻って考えるとすると
君は夫を自分が選んだと考えている
だから、夫との関係がこじれたらその責任を負わなければならないし、夫に不都合なことが起きたら自分も協力して何とかしなければならないと考えてしまう
だけど、関係というものなどそもそもない中で、いったい何に対して責任というものを取るのか
そして、責任を取るということは起きてしまったことを無かったことにする、元通りにするということであるから、それを出来る人などそもそも存在しないのだ
君はそんなことは困ったことだと思ったんだね
なぜなら、君が生きている世界、社会では大人になれば責任をとるものだというのが当然の様に言われているからなんだね
そして、君も意識的には大人になったなら責任を取らなければと思っていたわけなんだね
たしかに、責任を取るって何だろうと思わないわけではなかったんだけれどね
だけど、もし責任が取れないとなると自分は益々今の世界とは相容れない感じになって、疎外感を感じる結果になってしまうということになりはしないかと危惧してしまうんだよね
だけどね、それはね、まあ全て意識が作り出している世界なんだよね
そんな風に君が危惧する場面というのが果たして君に訪れるのかな?と僕は君に問いたいんだよ
確かに君は責任を取れと言われることを想像して、どうしようと考えてしまうんだろうけどね
そういった状況を想像してしまうというのも、まさに意識が作り出している妄想なんだよね
君は夫に対して不義理をしていると、誰かから追求されるかもしれないと
そんなことを怖れているのかもしれないけれどね
だけど、それは何度も言うように全くの妄想なんだよね
なぜなら、君が関係性の無について考えているということ、それはつまり夫と君の関係に無意識が働いているということなんだね
だからね、その流れに従っていればね、それはつまり無意識の流れに身を任せるということになるわけでね
だから、そうなってくると何も心配などいらないと
僕は君に言いたいんだよ
無意識的に生きる時、それはただ自然とともに生きるということで
何も不都合なことなどありはしないんだよ
だからね、意識の妄想が与えてくる怖れを、それが妄想だと気づいたなら、もう何も心配することなどないんだよと僕は君に言いたいんだ
本当にね、人は無意識に任せて生きるのが楽なんだよ
それはそれは美しい姿なんだよ