「存在」について無意識さんに聞いてみた・その1
この間言ったみたいにね、人の存在と太陽や月の存在はなんら変わらないということなんだよ。
まあね、もう物質的に違うじゃないと、思うだろうけど、色々なことが解明されてきてる今となってはね、どんな衛星や惑星、そしてそこに存在するあらゆる物質について、それを成している元素に大した違いはないということが分かってきたらしいよね。
それだからっていうわけじゃないけどね、人はさ、自分なんて存在する価値がないとか、それこそ、大きな失敗や挫折をしたときに思うわけだけどね、じゃあ、太陽や月がそんなことを思うのかって、僕はそう言いたいんだよ。
君はね、太陽や月に頭脳があるわけじゃないし、口もないんだからそんなこという訳ないじゃん。
もう、ついていけないって思うのも当然だと思うよ。
まあね、だけど僕が言いたいのはそういうことじゃあ、ないんだよね。
存在についてなんだよ。
太陽や月というものがね、僕たちから見れば空、宇宙に存在していることについてね、あいつらがあんなところにいるべきじゃないなんて誰か思うかなってことなんだ。
また、君はますます訳が分からないことを言い出したと思っているわけだけどね、存在というものについて疑問を持つということが、どういうことなのかという話なんだよ。
人はね自分の存在を疑うことがある。
それは君にも理解できるよね。
だけど、きっと太陽も月も自分が存在していることを疑問に思うことはない。
そして、人もね、太陽や月の存在について疑問に思う事なんてないとおもうんだよ。(科学者が宇宙の成り立ちを調べているというのは、別にその存在を否定しているというわけじゃないから、それとは少し違うんだという前提で話しているよ)
それでね、僕が言いたいのはね、人も太陽も月もね、その成り立ちという意味において同じだということなんだよ。
なかなか説明が難しんだけどね、同じ物質から出来ているということももちろんそうだけど、それよりもね、同じようにして作られた、ということが重要だと言いたいんだよ。
まあ、今はね、こうして人と太陽と月に限って話しているわけだけど、どんどん羅列すれば際限なく出てきてしまうから、この三つに絞って話しているだけでね、それ以外のものもみんな同じなんだよ。
僕らの知る限り、人だけがね、自分自身の存在を疑うんだよ。
それについて、君はどう思うかなぁ。
まあね、思いたくて思ってるわけじゃないと、言いたいんだろうけどね。
だけどね、こうしてね、人と太陽と月というものをね、同じ土俵にあげてみてね、じゃあどうだろうって、少し思ってみて欲しいんだよ。
もちろんね、やっぱり同じになんて思えない、比較することに無理があるっていう抵抗は当然だと思うよ。
どう比べればいいのかって、混乱してしまうよね。
だけどね、僕が言いたいのはその存在についてだけなんだよ。
つづく