「タイミング」について無意識さんに聞いてみた
さっきまで君はそのことに夢中になっていて、さあ、今まさにそれに取り掛かろうと、君は色々と準備をしていたわけなんだけどね
だけどその前に、君はいつもの調子で大嶋先生のブログを読んだんだね
するとどうだろう、今まさにやろうとしていたことが、あれ、これはもしかして必要ないことかな、と思い始めたんだよね
そして、いったんそう思い始めると、もはやそのことはかえって君の時間や自由を奪うものの様に感じられて、君は呆然としてしまったんだね
たしかに、君はそのことについて、心のどこかで少しばかりの戸惑いを持っていたわけなんだけど、そのわずかばかりのわだかまりをわざと見ないようにして、そのことを推し進めたいと思っていたんだよね
それは君が何かに夢中になりたいと、そう思っていたからなんだけどね
そうなんだよね
君はやっぱりまだしつこく追いかけてくる不安というものを追い払いたくて、だから常に何かに夢中になっていたいと、そう思って色々なものを試しているわけなんだね
それはね、君が、そういうものを求めるのはね、僕からすれば自然なことだと思うんだよ
だってね、たしかに、君がやろうとしていることは、他の誰かがすでに夢中になっているものでね、だから君はもしかしたら自分も夢中になれるんじゃないかと、そんな期待を持っているわけなんだよね
それでもね、君はなぜだか自分はそのものに夢中になれない
そんな自分を残念に思いながらも、あきらめることなく次のものを手探りで探しては試してみるわけなんだね
だけどそのたびに君は今度もやっぱり夢中になれないと、そんな自分の気持ちを持て余して、いったい自分は何にだったら夢中になれるんだと、僕に尋ねたいというわけなんだね
君はそういう状態になってしまう自分をどうにかしなければと動いているわけだけどね、僕がいつも言っているようにね、何かをしようとする時にはね、意識というものが働いているということになるんだよ
だからね、君はひどくがっかりした顔をしているわけだけれど、まあね、そういうことなんだよね
そしてね、それでいいんだよ、と僕は君に言いたいんだよ
君はなにも始めなければ何も成すことはできないし、そんな空っぽみたいな人生はいやだと僕に訴えるわけだけどね
成すとはなんだろうと僕は思うんだよ
情報がね、意識に栄養を与えてね、意識はどんどん力をつけて、君をいろんな方法で追い立てるわけだけどね
君がさっき意識にまかせてやろうとしていたことが絶妙なタイミングで終わりを迎えたことに気づいてくれたことをとても嬉しく思うんだよ
君は君の中でさっきまで元気だったその思いが消え去ったことが、不思議で、訳が分からないと思っているわけだけど、それでいいんだよと僕は言いたいんだ
意識で考える起承転結みたいなものの流れなんて幻想なんだよ
だから、どうしたって頭で理解しようとすると分からないとなるんだね
だけどね、それこそが無意識なんだとするなら、僕はやっぱり嬉しいんだよ
君が無意識に出会えていることが
それが僕の一番の願いなんだからね