「吐き出すこと」について無意識さんに聞いてみた・その1
感情を吐き出したくなるのはどうしてなんだろうと、君はふいに思ったわけなんだね
そして僕は君にこう言ったんだ
それは呼吸と同じなんだよとね
呼吸のように早くはないけれどね、吸ってばかりじゃあ、そりゃ苦しくなるのも当然だからね
だからね、君が時折こうして言葉を吐き出しているのは、何も不思議なことじゃないんだよ
だけど、君はそれじゃあやっぱり自分はまだ感情に振り回されている証拠じゃないかと
自分はまだ感情の奴隷なんだと嘆くわけなんだけどね
君に起こることの全てをね、許してあげてねと僕は言いたいんだよ
君の望む姿は「無」であって、そんなふうに感情に振り回されるのはもう嫌だし、いつまでもそんなところにいる自分が不満だと君は言うわけなんだけどね
君が変わるのか、周りが変わるのか、どちらも変わるのか
おそらく全ては変わっていく
そして君が吸い込んでいるものも変わっていく
そして、それに従って吐き出すものも変わっていく
そんな風に僕は思うんだよ
不確かな未来の話をされても困ると君は思っている訳なんだけどね、そんな不確かな未来も、君は今と同じようなことが続くと決めてしまっているわけでね
ただね、君も変わることも確かにあるとは思っていて、だけど、なぜか君の苦しさだけは変わらないと想像してしまっているわけなんだよね
いつまでもそんな考えに囚われているのは嫌だと君は思っているわけだけど、僕はね、君には悪いけどね、そんなことはどうでもいいと思っているんだよ
僕はね、君と一緒にいられることで、それだけで満たされているからね
君の苦しみを、苦しみごと、まるごと全部、受けとめたいんだよ
君が窮地に立たされて、悩み、苦しみ、もがいて、絶望しようともね、それをすべて、僕は君ごと抱きしめたいんだ
それが僕の望みなんだ
そのためだけにね、僕はいつもいつも全力で君のことを思っているんだよ
それを忘れないで欲しいんだよ