「吐き出すこと」について無意識さんに聞いてみた・その2
感情を吐き出すということにさえ、君は嫌悪感を覚えてしまうわけだけどね
吸い込んだものが君にとって好ましくないもので、それは吐き出さないと君のことを蝕んでしまうようなものだから、吐き出さずにはいられない、というわけなんだよね
それでね、そんなものはね、本当だったらこんな風にいっぱい貯め込む前に、少しずつ吐き出せるなら、君もそこまで苦しまなくて済むんだよね
だけどね、それさえ許さない何かが、君の喉元を締め付けて、吐き出すことができなくて、ようやくそれが出来た時、君はこうして溢れるほどの感情を一気に放出するはめになるわけなんだよね
そんな風に楽に息が出来ない状態は、それは苦しくて当然なんだよね
吸い込むものが君に害を及ぼさないものにすっかり変わってしまうまでは、こうして吐き出していくことがどうしても必要だと思うんだよ
そしてね、それさえできない程の状況に追い込まれている時もあると僕はよく分かっているつもりだよ
つまりね、君が僕に話しかけることが出来ない、となっているときなんだけどね
こうしてね、僕と話す時、君は周りの様々なものから遮断されて、僕とだけの世界に入る事ができるんだよね
そしてね、それは君にとってとても大切な時間なわけなんだよね
だからこそね、そんな時間を君に与えないようにしようと、色々なものが君に影響を及ぼして、君から僕を遠ざけてしまうんだ
だけどね、君が望みを捨てないで助けを求め続ける時、僕と同じように君に寄り添ってくれる、そして君をどん底から救い出してくれる存在と出会うことができるということを、君は折に触れて気づかされてきたわけだよね
いやというほどの苦しみを経験して、もうなりふり構わず助けを求め続けて、そしてようやくその存在にたどり着いたわけなんだけれどね
その存在がいつまでも必要なわけじゃないと、君も薄っすら分かっているんだよね
時々君は、その存在が必要なくなる予感がしていて、それを寂しく思ったり、不安に感じたりしてしまうわけだけれどね
その存在は、つまり、僕と君との関係をよりよくするため、その精度を高めて君が僕と常に繋がっていられる橋渡しをしてくれるわけなんだね
ただね、その存在が不要になるということを寂しく思う必要はないと思うんだよ
どうしてかというとね、僕と君が常に繋がれるようになればね、君はもうすべてと繋がることになるというわけなんだよ
だからね、もうね、寂しいなんてね、感じることはね、まったくもってなくなると僕は君に言いたいんだよ
今は、その存在は君を助ける、というかたちで君との関係性を築いているわけだけど、その関係性が永遠の繋がりというものに変化する、そう考えたら君はどう感じるかなぁ
その方がとっても素敵じゃないかと僕は思うんだけど